ANABUKI JOURNALあなぶきジャーナル

2020/08/06

co-ba takamatsuの「地域につながる2年」。(後編)

新たなコミュニティの創出で、内側から地域づくりを支えていく。そんな想いから生まれたあなぶき興産グループによるシェアード・ワークプレイス「co-ba takamatsu」も、オープンから2年。当初は思うようにいかなかったものの、積極的なイベント開催で風向きが変わっていきます。コミュニティマネージャー・荒木が語る2年間の軌跡、その後編です。

「co-ba takamatsu」を介して事業を広げてほしい。

ありがたいことに「いろんなイベントをやっている」「人が集まっている活発な場所がある」という口コミが広がって、ここ1年ほどは、学生を含めた20代の若い人たちが来てくれるようになりました。地元の就職先としては、地方銀行や電力等のインフラ系の会社、行政などが主に人気を集めていると思うのですが、決してそれだけが正解ではありません。フリーランスとして起業している先輩会員の姿を見て、そういう道もあるのだと知ってもらえたらうれしいですね。実際に、「自分も起業したい」という学生の方が会員になってくれた例もあります。

現在は、48名・35組の方が「co-ba takamatsu」の会員として利用してくださっています。Web制作やアプリ開発などのエンジニア、SNS運用コンサルタントなど、さまざまな事業者の方がいますね。資金調達までしているようなスタートアップというくくりで言うと、本社は東京ですが、瀬戸内海の海上タクシーの予約ができる観光アプリ開発に取り組んでいる会員の方もいます。

どの会員の方も、私たち「co-ba takamatsu」を介して事業をスケールさせていってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。新たなビジネスパートナーとの出会いがスケールのきっかけになることもあると思います。もちろんあなぶき興産グループも、そのパートナーのひとつ。自らインターネット企業を立ち上げ、YouTuberとして活躍されている会員の瀬戸内サニーさんには、グループの宿泊施設の宣伝媒体としてメディアを活用させていただいたり、プロモーション動画をプロデュースしていただいたりしています。人気YouTuberと東京都知事がコロナウイルスについて対談されていましたが、サニーさんも香川県知事と対談されるなど、従来のメディアの概念を覆すために精力的に活動されています。「co-ba takamatsu」に来たのは、「孤独だったから」とのこと。今は仲間ができたのはもちろん、あなぶき興産グループ以外にも仕事のきっかけとなる出会いが少なくないようです。

ここを、「チャレンジできる場所」に。

「この場所がなかったら、僕は今こんなことできていないです」

これまで会員の方に言われて一番うれしかった言葉です。「この間のイベントであの人とつながって、今こんなことやってるんです」という話もよく聞きます。直接その人の事業に関わるわけではないけど、これからもそのときどきで接点になって地域のつながりをつくっていくことができたらと思います。オープンから1年めが「コワーキングスペースという文化の醸成」だとすれば、2年めに取り組んできたのは「co-ba takamatsuが媒介となる接点づくり」でしょうか。これからの3年めは、あなぶき興産グループとして、この場をどう活かしていくかということも考えていきたいと思います。運営母体であるあなぶき興産のイメージを打ち出すことは、地元の方々の期待感を高めることにもつながり、ビジネスチャンスも広がると思うので。

その先で目指していくのは、起業家や学生、フリーランスといった人たちの「チャレンジできる場所」です。人との出会いや情報提供など、あくまできっかけに過ぎないかもしれませんが、思いがけないステップに導いてくれるきっかけもあるはず。何かチャレンジしたいという人の夢や目標を叶えられる、「co-ba takamatsu」をそんな場所にしていけたらと思います。

co-ba takamatsu

〒760-0028 香川県高松市鍛冶屋町6-11 AHビル
TEL:087-802-1114
営業時間:<2F>24時間365日(会員のみ)/<1F>月〜金 10:00~18:00 (土日曜祝日、年末年始休み)