仕事を知る
髙橋 萌
Takahashi Moyu
四国岡山営業部 高松店
営業・宅地建物取引士（入社1年目に取得）
2019年入社／文学部卒
お客様の思いに寄り添い
そこにある本意を汲み取る。
戸建てやマンションといった住まいのご売却やご購入をお考えのお客様にとって、何が最善かを考えることが、営業スタッフの役目です。とはいえ、売主様にも買主様にも、人生の数だけさまざまなご事情があります。
そんな中で私がいつも心がけているのは、お客様の本意を汲み取ろう、ということです。
最初から本音を話すお客様ばかりではありません。大切な不動産の相談ですから、信頼に足る相手でなければ、心の内を見せられない…とお客様が思うのは当然です。性急に結論を求めるのではなく、お客様のお話に耳を傾け、思いに叶う提案を行う。きめ細かな対応を重ねることで、ようやくお客様は「任せても大丈夫かもしれない」と信頼してくださるのです。
知識もついてきた2年目の頃、「不動産取引はこういうものだ」という固定観念ができてしまい、それが原因でお客様の意図をうまく汲み取れなくなったこともありました。そういう状態だとお客様に本音を語っていただくことは期待できませんし、商談も前に進みません。
当時は「経験も知識もついてきたのに、なぜうまくいかないのだろう」と思い悩む時期もありました。入社して右も左もわからなかったときには思いもよらなかった感情･･。入社した頃の“分からないなりに一生懸命にお客様と話をしていた自分”とは少し違う。。少し忙しくなってきたことで無意識のうちに“効率”を追い求めてしまっている自分に気付きました。
お客様の想いに寄り添うという基本に立ち返ったことで、なんとか壁を乗り越えられた気がします。
「売却しない」という選択肢を
提示した、先輩の判断。
入社1年目の話です。ある年輩の女性がご自宅の売却相談をしたいということで、先輩と一緒にお話をうかがいました。そのお客様は「近くに娘がいて、一緒に住みたいのだけど、娘は帰るつもりがない。だったらもう少しコンパクトな家に住み替えたい」とのこと。私はご希望に沿って売却と住み替えの資料を揃えたのですが、先輩の考えは少し違っていました。
次にお客様にお会いした時、提案の最後に先輩は付け加えました。
「“売却しない”という選択肢もありますよ」と。
先輩は「娘と住みたい」という一言にこそ、お客様の真意があると感じたのです。「お客様の理想は、同居ではないでしょうか。一度娘さんと話をされてみては」。先輩の提案に、お客様は神妙な表情で耳を傾けていました。そして数日後、「娘と同居することになった、売却は取りやめたい」との連絡を受けたのです。
不動産の売買仲介を行わなければ、私たちのビジネスは成立しません。しかし大事なのは、お客様の人生にとって、何が最善かを考えること。あなぶき不動産流通の営業担当者としてあるべき姿を教わった気がしました。
この経験は、今も大切な教訓となっています。これからも様々なお客様と向き合い、お客様の充実した人生に貢献できるような提案をしていきたいと思います。
あなぶき不動産流通は戸建・マンション・土地・事業用不動産など、あらゆる不動産を扱っています。お客様の本意に触れ、売主様・買主様にご納得いただきながら進めていく売買仲介や、リノベーションをして不動産を再生するなど、多方面でいろいろな業務に携わります。
多くの選択肢があるからこそ、お客様の人生により深く関わっていけるのです。
お客さまは、それぞれにご事情が異なるので、同じ作業の繰り返しということもなく、常に新鮮な気持ちで取り組めます。様々なお客様に出会い、経験を重ねることで、自分の成長も実感できる。そういったお客様と共に前に進むことができる、そんな仕事です。
就職活動で私が重視したのは「お客様の人生に関わる仕事がしたい」ということです。最初は保険業界はどうかなと思ったのですが、形のない商品を扱うのは自分に合わない…と気付きました。そこで注目したのが、不動産業界です。住まいを売る・買うというとても大事な決断のお手伝いをすることで、多様な人生観に触れられるのではないかと思った時、この会社に巡り会いました。
自分に営業ができるか不安はありましたが「話が上手・下手は関係ない。大事なのは誠心誠意取り組めるかどうか」という先輩社員のアドバイスに共感し、入社を決めました。
＜ 売却編 ＞
売却物件の物件調査・価格査定・販売計画
売却活動スタート（広告・ネット掲載、紹介活動など）
売主様と買主様の条件交渉
重要事項説明書・売買契約書等の作成
売買契約・お引渡し