「あなぶきのリースバック」は、穴吹興産株式会社が提供する、自宅を売却後も住み続けられるサービスです。
リースバックは資金調達と住み慣れた我が家での生活継続を両立できるため、引っ越しせずに自宅売却により資金を確保したい方にとっては理想の手段です。
今回は、そんな「あなぶきのリースバック」について、穴吹興産の社員がその特徴・魅力を徹底解説していきます。

穴吹興産 竹島 健
区分投資事業部 企画系(バックオフィス)課長
【資格】
・宅地建物取引主任者
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
【経歴】業界歴20年。7年間リースバックを中心に中古マンション買取事業に従事。現在は経験を活かしてリースバック検討に役立つ情報を発信。
リースバックの取材に関する窓口はこちら:stock_mansion@anabuki-kosan.co.jp
なお、リースバックについての基本知識等の詳細解説と大手リースバック会社の比較は以下の記事も合わせてご覧下さい。




リースバックとは?
そもそも「リースバック」とは、自宅を売却した後も、賃貸契約を結ぶことで、そのまま住み続けられるシステムのこと。
「老後の生活資金が不安」「住宅ローンの支払いが厳しい」「子どもの教育資金が必要」といった悩みをお持ちの方でも、
リースバックを利用すれば、自宅を売却してまとまった資金を手に入れながら、住み慣れた環境で生活を続けることができます。
穴吹興産株式会社ってどんな会社?

穴吹興産株式会社は、1964年創業の東証スタンダード上場の総合不動産会社です。
「アルファマンション」シリーズなど、高品質な分譲マンションの開発・販売で知られており、長年にわたり多くの人々の住まいづくりを行っています。
創業から60年、地域社会に貢献する企業として、住宅と不動産の価値創造事業を通して、地域社会の文化や歴史に貢献してきました。
2020年には、マンション供給戸数ランキングで全国6位にランクインするなど、確かな実績を誇っています。 また、EPARKの顧客満足度調査では93%の支持を得ており、高い信頼性を獲得しています。
近年では、リースバック事業にも力を入れており、その豊富な経験とノウハウを活かしたサービスを提供しています。 様々メディアでも「あなぶきのリースバック」が紹介されるなど、そのサービスは高く評価されています。
あなぶきグループは、あなぶきグループとあなぶきハウジンググループの2つに大きく分かれています。 株式会社穴吹ハウジングサービスは穴吹興産株式会社の親会社にあたり、マンション管理業をメインとしています。
長年のマンション管理で培ってきたノウハウを活かし、高品質なリースバックサービスを提供しています。
穴吹興産は、西日本、関東、東海、信越のエリアにて、サービスを提供しています。
あなぶきのリースバックは複数存在
あなぶきのリースバックは、以下の4社がサービスを提供しており、検討者にとってはどの会社に依頼すれば良いかが少しわかりづらい部分もあります。
- 穴吹興産株式会社
- 株式会社穴吹ハウジングサービス
- 穴吹不動産流通株式会社
- 株式会社大京穴吹不動産
①~③はあなぶきグループで、④株式会社大京穴吹不動産は、オリックスグループで別会社になります。
ここでは、それぞれの会社が提供するリースバックサービスの特徴と、穴吹興産との関係性をご紹介します。

マンションのお住いの方で、リースバック後に長期で住み続づけたい場合は穴吹興産のあなぶきのリースバックがおすすめです
穴吹興産株式会社のリースバック
今回ご紹介している「あなぶきのリースバック」です。
マンションに特化したリースバックサービスで、普通賃貸借契約、柔軟な家賃設定、年齢制限なしといった特徴があります。 詳細は、本記事で詳しく解説しています。
株式会社穴吹ハウジングサービス
マンション管理をメイン事業とする会社で、穴吹興産の実質的な親会社です。 長年のマンション管理で培ってきたノウハウを活かし、高品質なリースバックサービスを提供しています。
商品性は定期賃貸借契約となるため、期限を決めずに長期で住み続けることはできません。マンションのみ対応となっています。
穴吹不動産流通株式会社
2006年に穴吹興産から分社化された、不動産売買仲介事業と中古不動産買取再生事業を展開する会社です。
売主様と買主様、双方のニーズを深く理解し、最適な売買を実現することに強みを持っています。
基本的には短期の定期賃貸借契約となるため、期限を決めずに長期で住み続けることができない点は注意が必要です。
また、穴吹興産のリースバックとは異なり一戸建てにも対応しています。
株式会社大京穴吹不動産
大京穴吹不動産は、オリックスグループ100%出資会社であり、株式会社大京のグループ会社でもあります。
大京穴吹不動産は上記の3つのあなぶきのグループ会社とは異なる会社です。
株式会社大京は日本のマンションブランドの先駆け的存在である「ライオンズマンション」を作った会社として知られており、マンション分譲で全国に広く展開しています。
「あなぶきのリースバック」 5つの特徴


穴吹興産の提供するあなぶきのリースバックは、他のリースバックサービスと比較して、以下の特徴があります。
長く住める普通賃貸借契約
賃貸期間に制限のある「定期借家契約」とは異なり、更新可能な「普通賃貸借契約」でのリースバックとなります。 長くお住まいになりたい方はもちろんですが、「いつ退去するか? 退去日が決まっていない方」にもおすすめです。
マンションに特化
あなぶきのリースバックは、マンションに特化したサービスです。一戸建て住宅は対象外となります。
新築マンションディベロッパーとしての強みを生かして、眺望・階数・方角等も考慮した適正なマンションの資産価値を評価しています。
柔軟な家賃設定
毎月の賃料は、周辺相場を参考にしながらも、お客様のご希望に合わせて柔軟に設定できます。
売却価格が高くても賃料も高くなってしまっては、売主にとってメリットが少なくなってしまいます。
あなぶきのリースバックでは、売却価格と賃料のバランスを考慮し、お客様にとってでできる限り無理のない支払プランを提案できるため安心です。 また、更新料も不要ですし、家賃の値上げもありません。
ご高齢の方でも対応可
ご高齢の方の場合、ご自宅をご売却し、新たに賃貸住宅を探すことは難しいケースが多いのですが、あなぶきのリースバックには年齢制限がありません。
リースバックを利用することで「老後の資金作り」にもご活用いただけます。
住設の故障等にも対応
賃貸期間中に住設機器の故障や給排水管からの漏水が発生した場合にも迅速に対応させていただきます。
また、修繕費用のご負担もありません(一部例外となる設備あり)。 ご安心して長くお住まいいただけます。
「あなぶきのリースバック」を選ぶメリット


穴吹興産の「あなぶきのリースバック」では以下のメリットがあります。
メリット | 説明 |
---|---|
住み慣れた家に住み続けられる | 売却後も、今までと変わらない生活を送ることができます。 |
家賃が抑えられる | 一般的にリースバックでの家賃の利回り基準が7%〜10%で設定しているのに対して、穴吹興産のリースバックは5%台(管理費等・固定資産税を除いた表面利回り)で設定していることも多く、柔軟に家賃設定に対応しています。 |
まとまった資金を確保できる | 売却益を、老後資金や住宅ローンの返済、子どもの教育資金など、様々な用途に活用できます。 |
引っ越し費用がかからない | 売却に伴う引っ越し費用や手間を省くことができます。 |
近隣に知られることなく売却できる | リースバックは、通常の売却と異なり、近隣に知られることなく売却手続きを進めることができます。 |
将来的な買い戻しも可能 | 将来的に、資金に余裕ができたら、自宅を買い戻すことも可能です。 |
年齢制限がない | 高齢者の方でも利用することができます。 |
賃貸中の設備保証がある | 通常の賃貸住宅と同様に、設備の故障などは穴吹興産が対応します。 リースバックの場合、設備に不具合があった際は賃借人負担とすることが一般的ですが、あなぶきのリースバックは普通賃貸借契約でありながら、賃貸中の設備保証があるので、安心して住むことが出来ます(一部例外となる設備あり)。 |
仲介手数料が無料 | 売主と穴吹興産の直接取引となるため、仲介手数料がかかりません。 |
「あなぶきのリースバック」のデメリット
デメリットとしては、以下に記載の通り全国対応ではない、戸建てが対応できない等が挙げられます。
デメリット | 説明 |
---|---|
売却価格が相場より低くなる可能性がある | リースバックでは、通常の売却と比べて、売却価格が低くなる傾向があります。 |
家賃が発生する | 売却後も、毎月家賃を支払う必要があります。 |
物件の所有権がなくなる | 自宅の所有権は穴吹興産に移転します。 |
一戸建てに対応していない | マンションに特化したサービスのため、一戸建て住宅は対象外です。 |
全国対応ではない | 対応エリアは、関西、関東、東海、九州のエリアに限られています。 |
対応できないエリアがある | 対応エリア内でも、物件の築年数や状態によっては、リースバックに対応できない場合があります。 |
「あなぶきのリースバック」が選ばれる理由


あなぶきのリースバックは、様々なライフイベントや資金ニーズに対応できるサービスです。以下は、あなぶきのリースバックが選ばれる理由と、具体的な事例です。
老後の生活費
年金収入を補うため、老後の生活資金を確保したいという方が利用するケースがあります。
例えば、Eさんは、年金暮らしで生活費が不足気味でした。
そこで、自宅をリースバックに出すことで、まとまった資金を手に入れ、ゆとりある老後生活を送ることにしました。
借金返済
住宅ローン、マイカーローン、リボ払い、クレジットカードなどの借金を返済するために、リースバックを利用するケースがあります。
例えば、Fさんは、複数の借金を抱えており、返済に追われていました。
そこで、自宅をリースバックに出すことで、借金を一括返済し、経済的な負担を軽減することにしました。
会社の運転資金を確保するため
会社経営をしている方が、まとまった運転資金が必要になり、リースバックを利用するケースがあります。
将来的に再度購入する予定を立て、買戻し特約付の契約を結ぶケースもあります。
Dさんは、事業拡大のために資金が必要になりましたが、銀行からの融資を受けるには時間がかかると考え、あなぶきのリースバックを利用して資金を調達しました。
買い戻し特約を付けることで、3年後に買い戻しすることを考えています。
お子様の学校区
お金の事情で現在の自宅を売却して引っ越しすることが必要な場合がありますが、学区を変えずに次の住まいを探すことは簡単ではありません。
Bさんの場合は、自宅の売却による資金確保とお子様の学区が分からないという2点を重視してリースバックを選びました。お子様の進学に合わせて、今の自宅から将来的は引っ越しをしても良いと考えています。
住み替えのためのつなぎ
より広い新築マンションへの住み替えを計画中で、新築物件の完成を待つ間のつなぎとして利用するケースがあります。
例えば、Aさんは、家族が増えたため、より広いマンションへの住み替えを決めました。
しかし、現在の住宅ローンがある中では新たな住宅ローン融資にに影響があったため、売却することで現在の住宅ローンを完済することのでき、かつ引っ越しが不要なリースバックを選びました。
新居が完成するまでにはまだ半年ほどあったため、その間は賃貸として住み、新居が完成引っ越しすることができました。
離婚
離婚に伴い、財産分与や慰謝料の支払いのために資金が必要になった方が利用するケースがあります。
例えば、Gさんは、離婚することになり、財産分与のためにまとまった資金が必要になりました。そこで、自宅をリースバックに出すことで、スムーズに財産分与を行うことができました。
他にも、お子様がいる場合には学区の問題で離婚後も今の自宅に住み続ける必要があるため、そのようなケースでもリースバックが選ばれています。
「あなぶきのリースバック」 利用の流れ
あなぶきのリースバックの利用の流れは、以下の通りです。
電話、Webサイト、または最寄りの店舗で問い合わせます。
弊社営業スタッフにて物件の査定を行います。リースバックサービスのメリットやデメリットをしっかりと確認ください。
弊社から買取価格の提示と、賃料の提示をします。お客様の今後の支払い計画や方針にあっているか営業スタッフと打ち合わせしてください。合意に至れば契約へ進みます。
弊社から売買代金の支払いと同時に所有権移転登記をします。また、同時に弊社と普通賃貸借契約を締結します。
売主様は賃借人の立場で同物件に居住できます。内装の変更等は、自由にできなくなります。
「あなぶきのリースバック」でかかる費用


あなぶきのリースバックでは、以下の費用が発生します。
項目 | 金額目安 |
---|---|
売買契約印紙代 | 1万円~2万円(売買金額によって変動) |
登記費用 | 3万円~6万円(住宅ローンの有無等によって変動) |
敷金 | 家賃2か月分(対応エリアによって変動あり) |
賃貸保証料 | 家賃1か月分(利用する家賃保証会社によって変動) |
火災保険料 | 2万円~3万円 |
家賃保証会社加入費用 | 最大月額賃料1か月分 |
賃貸期間中の火災保険料 | 2年毎に2万円~3万円 |
セキュリティ会社見守りサービス | お部屋の広さやサービス内容によって異なる |
これらの費用に加え、住宅ローンが残っている場合は、完済費用として、完済手数料や抵当権抹消費用などが必要となります。 各金融機関によって費用が異なるため、事前に確認が必要です。
リースバックの家賃は、地域の通常の賃貸家賃相場を参考に設定されます。 ただし、物件の買取金額とのバランスや、事業者側の利回りなど複数の要素を踏まえて設定されるため、相場より少し高い家賃に設定される場合もあります。
よくある質問
- リースバック後も、自宅をリフォームすることはできますか?
-
原則として、大規模なリフォームはできません。ただし、壁紙の張り替えなど、軽微なリフォームは可能な場合があります。事前に穴吹興産に相談する必要があります。
- リースバックの契約期間は、どれくらいですか?
-
あなぶきのリースバックでは、普通賃貸借契約が基本となっています。
そのため、契約期間に制限はなく、更新を続ける限り住み続けることができます。
- リースバックを利用できるのは、マンションだけですか?
-
はい、あなぶきのリースバックは、マンションに特化したサービスです。一戸建て住宅は対象外となります。
- 駅から遠いマンションでも対応できますか?
-
駅からの距離は立地条件において重要ですが、エリアの特性も考えて査定をしておりますのでまずはご相談下さい
まとめ|あなぶきのリースバックで、新しい未来を切り開こう


あなぶきのリースバックは、資金調達と住み慣れた家での生活継続を両立できる、魅力的なサービスです。
特に、長期的に安心して住み続けたい方、高齢者の方、急な資金需要がある方におすすめです。
穴吹興産はリースバックおいて、長年の実績と経験があります。
また、マンションに特化したサービスであるため、マンション所有者にとって最適なリースバックプランを提供することができます。
さらに、普通賃貸借契約を採用しているため、更新を続ける限り、安心して住み続けることができます。
リースバックの利用を検討されている方は、この記事を参考に、あなぶきのリースバックの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、慎重に判断することをおすすめします。
あなぶきのリースバックについてさらに詳しく知りたい方は、穴吹興産の公式サイトをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが、あなたの疑問や不安に丁寧にお答えします。