あなぶきグループピンクリボン運動

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あなぶきピンクリボン

あなぶきグループが想う「しあわせのカタチ」

地域社会に対しての、あなぶきグループのピンクリボン運動への取り組みとその想い。

地域社会に愛され、信頼される企業グループを目指しているあなぶきグループでは、一人ひとりの人生のさまざまなシーンをグループ力で支える取り組みを行っています。
地域社会においてさまざまな生活シーンの中で、女性をこれまで以上に応援したいという想いから、2015年よりピンクリボン運動への取り組みをはじめました。
あなぶきグループは、地域のすべての人々の健康で豊かな社会を築く、ソーシャル・リーディングカンパニーグループを目指してまいります。

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何森亜由美

高松平和病院外科
がん研有明病院乳腺センター外科
乳腺外科医

何森 亜由美

何森 亜由美先生に聞く「乳がん」のこと

一生懸命に働く女性は、日々の業務に追われ、自分ことは後回し。 家事や育児に一生懸命のお母さんは、毎日慌しく、自分のことは後回し。 あなぶきグループは、そんな女性たちを応援しています。 2015年から、乳がんの正しい知識を広め、検診の受診を推進する「ピンクリボン運動」に協賛してます。 乳がんは自分でも発見できる数少ないがんであり、早期発見すれば完治できるがんです。早期発見できることで、本人はもとより、周りの方々や家族の方にも大きな影響を及ぼすと考えています。 四国で唯一の女性乳腺外科医であり、ご自身も二人の娘さんのお母さんでもある何森亜由美先生に、女性に知ってほしい乳がんのお話をうかがいました。

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12人に1人がかかる乳がん。けれど、自分自身で発見できるがんです。

今、日本人女性のがん罹患数では「乳がん」がトップ、12人に1人が乳がんになっています。約20年前と比べると各年代で増えていて、年代別では30代で増え始め、40~50歳くらいでもっとも多くなります。その背景には、食生活の欧米化や、初潮年齢の早期化による生涯生理回数の増加、女性の社会進出など生活環境の変化によるストレスの増加などがあります。乳がんとは、母乳をつくる乳腺にできる悪性の腫瘍です。乳がんの場合、目に見える体調の変化はほとんどなく、おっぱいに固いしこりができて気づく方が多いのですが、それも一般的には痛みを伴いません。だからこそ、検診を受けたり、日頃からおっぱいに注意をはらわないと変化に気づくことがむずかしいのです。けれど、逆に定期的な検診とセルフチェックをしていれば、早期に発見することができるがんと言えます。

「マンモグラフィ」と「超音波検査」。自分に適した検査方法を知ることも重要です。

「乳がんが見つかったら怖い・・・」と検診をしり込みする人もいますが、もし、発見が遅れれば、おっぱいを切除しなければならないこともありますし、薬物治療も心身に副作用を伴い、人によってはとてもつらい治療になります。発見が遅れることが何よりも怖いこと。乳がんは早期に発見すれば完治できます。厚生労働省では2年に1回の検診を推奨していますが、私は乳腺外科の専門医として1年に1回の受診をオススメしています。乳がんにも進行がゆるやかなもの、進行のスピードが早いものなどタイプがあります。もし、進行が早い乳がんにかかってしまうと、2年に1回の検診では、早期に見つけられないこともあるからです。 乳がん検診では、「マンモグラフィ検診」と「超音波検診」が代表的です。これらはまったく異なる原理で検査する方法なので、乳腺の発達やおっぱいの脂肪の量によって向き、不向きがあります。「マンモグラフィ」は、おっぱい専用のレントゲン検査で、おっぱいを板にはさんで薄く延ばしてX線撮影を行います。おっぱいをギュッとはさむのがとても痛いと感じる方が多いのですが、診断に必要な良い写真を撮るためにはとても重要なのです。おっぱい内の乳腺は年齢によって脂肪に置き換わり、高齢になるほど脂肪の量が多くなります。マンモグラフィはこの脂肪の量が多いほうが病変を発見しやすいので、40代以上の方に向いている検査法です。「超音波検診」では、超音波をおっぱいに当て、跳ね返って来る反射波の様子を画像化して検査します。痛みはまったくありません。触ってもわからない数ミリの小さなしこりも発見できます。乳腺が発達している30代までの方はマンモグラフィでは内部の状態がわかりにくいため、超音波検査が適しています。しかし、乳腺の発達や脂肪の量は人によって異なります。まずは、一度、2つの検査を受けてみて、自分の場合、どちらがより精度の高い検査になるのかを専門医からアトバイスしてもらうといいでしょう。

普段のおっぱいをじっくり観察。変化に気づける目を持ちましょう。

進行がはやいガンの場合、定期的な検診だけでは早期に発見できないこともあります。そこで重要になってくるのが、月に1度のセルフチェック(自己検診)です。おっぱいの変形や左右差がないか、しこりがないか、ひきつったところがないかなどを調べます。毎月、セルフチェックをしていると、自分の普段のおっぱいの状態がわかるようになり、ちょっとした変化にも気づきやすくなります。セルフチェックで多くの人が判断に迷うのが「しこり」です。しこりの固さは、手を軽くにぎり、その上にタオルをかけて触った軟骨くらいの固さをイメージしてください。それが乳がん特有のしこりによく似た固さです。もしも、しこりや異変に気づいたら、すぐに乳腺外科や乳腺科などの専門医療機関で診察を受けましょう。乳がんは自分で発見できる数少ないがんです。月に1度のセルフチェックを習慣にしてくださいね。

自分のことを後回しにしないで!

検診の重要性、セルフチェックの大切さをわかってはいるけれど、つい自分のことが後回しになってしまう。特に40~50代の女性は、多忙な日々を送り、自分の時間なんてないわという方が多いです。でも、実はその年代の方にこそ、特に乳がんを意識してほしいのです。私はもともと消化器外科の医師でしたが、長女の出産を機に乳腺外科医に転身しました。一家を守るお母さんこそ健康でなくてはなりません。仕事で重要な役割を担うときこそ健康でなくてはなりません。 乳がんでご自身はもちろん、ご家族や周りの方々にもつらい思いをしてほしくありません。私自身が家庭と仕事の両立に直面し、ますますその思いが強くなりました。 乳がんは自分で早期発見できるがんだということを頭の片隅に置いて、定期検診やセルフチェックを行ってください。うちの病院にはママ友グループで定期検診の予約をする方もいらっしゃいますよ。また、自分のことより家族のことを優先させてしまうお母さん、仕事を優先してしまいがちな女性の方、ご家族から、周りの方から、検診に行ってきたら?」というひと言をぜひかけていただきたいなと思います。

何森亜由美

高松平和病院外科/がん研有明病院乳腺センター外科
乳腺外科医

何森 亜由美(いずもりあゆみ)

高松平和病院乳腺外科、がん研有明病院乳腺センター外科に勤務。四国で唯一の女性乳腺外科専門医。乳房の超音波画像を元に微妙な病変を読み取り、早期に発見する診断技術を確立。高松、東京、徳島の3ヶ所で診療にあたる。自身も二人の娘の母として家事に子育て、仕事に奮闘中。多忙な日々の息抜きは、「夜中にDVDでFBI系やスパイ映画を見ること」。

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あなぶきグループの
グループ力でピンクリボン運動を応援します。

あなぶきグループの医療・介護・健康関連事業「あなぶきヘルスケア」が運営している「病院・介護施設ナビplus」にて、がん検診を受診できる病院を検索することができます。地元地域の専門医をお探しするのにぜひご利用ください。

あなぶきグループのピンクリボン運動

あなぶきグループのピンクリボン運動

あなぶきグループはグループ全体でピンクリボン運動の取り組みの意思表示として「ピンクリボンバッジキャンペーン」を始めています。 バッジを身につけることで、まず自分とその周りの人たちの乳がんに気を配り、それを見た周囲の人にも乳がんに気付くきっかけを提供することができると考えています。そして、たくさんの人々がピンクリボンバッジ運動に協力することで、全ての人が心地よく検診や治療を受ける環境を作ることができると思うのです。

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